2016年1月10日日曜日

心房細動のメカニズム

正常に脈拍が打つとき、心臓の中で電気刺激を出す司令塔は、右心房の洞結節という部分です。そこは1分間に50〜100回の頻度で規則正しく興奮しています。

心房細動の3大原因は加齢、心臓病、飲酒です。それによって心臓にストレスがかかると、心房に傷ができてしまい、その傷が心房細動起源になるのです。この起源は1分間に500〜600回という高頻度で興奮します。洞結節よりこの心房細動起源の興奮頻度が早いので、心房の興奮は心房細動起源に支配されてしまうのです。

心房は全体としては、この早い興奮についていけず、心房の各所が無秩序に、統制なく、てんでバラバラに電気興奮します。しかし、心房と心室の間にある房室結節という部分は、ゆっくりとしか興奮できないので、心房の高頻度興奮の一部分だけを心室に伝えます。そのために、心室は心房細動のときでも、50〜200回/分程度の興奮でおさまるのです。もし、この房室結節がなければ、心房細動時は心室も高頻度に興奮し、容易に心室細動になることでしょう。実際、非常に稀ですが、房室結節の伝導能力が良すぎると、心房細動から心室細動に移行する人もいるくらいです。

心房細動の治療とは、薬もしくはカテーテルで、この心房細動起源を、抑制、もしくは焼灼することに他なりません。

心房細動のメカニズム

2 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。昨年カテーテルアブレーション治療をしていただいてもうすぐ6ヶ月目です。近所の医院の検査で昨年末細動がおきていると言われましたが、自覚症状がないし今月末診察日が予定されているので事前検査日まで待ちます。今年もよろしくお願いします。エリキュースは飲んでいます。

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  2. 承知しました。
    お名前等が不明ですので、詳細が不明ですが、外来で診察予定が入っているのだと思います。
    その際、お話を詳しくお聞かせください。
    お願いします。

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