本方法を施行したほとんど、というか全員が、「術中の事はまったく記憶にない。気がついたら帰室していました。痛みは全然自覚しなかった。楽でした。」と言われています。
極めて良好な反応です。術者にとっても、痛みによる体動や、呼吸による心臓の動きが減り、術時間は2時間半が2時間20分と僅か10分間程度短くなっただけですが、術者にかかるストレスは、10分の1にまで軽減しているといっても過言ではありません。必ずや成功率向上にも寄与すると思います。
アブレーションを施行する際に、この方法を用いた群と用いない群の2群に無作為に分けて、本方法の利点を明らかにし、論文にしなければ、この方法は世界に広がっていかないのです。しかし、今となっては、本方法を用いない昔の方法に戻れない。何とかして、有効性を証明できる方法を模索中です。
当院で用いている方法とは少し違いますが、人工呼吸器を装着し、全身麻酔を実施し、手術を行ったGeneral Anesthesia群と、人工呼吸器を使用しない鎮静のみのConscious Sedation群では術後のアブレーション成功率は、人工呼吸器を使用した群の方が良好な成績です。参考文献(1)より。 |
参考文献 (1)DIBiase L, et al. Heart Rhythm.2011;8:368–372.
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