2013年12月16日月曜日

慢性心房細動 持続期間が何年までなら治療可能か?

慢性心房細動とは心房細動の持続期間が1年以上のものです。患者さんから、よく受ける質問の中に「持続期間が何年までなら治るのか?」というのがあります。

当院では、心房細動の持続期間の長短に関わらず、患者さんと話し合い、アブレーションを実施した方が得だと判断した場合には、手術を行っていました。

最近、当院で実施した慢性心房細動アブレーションの心房細動の持続期間と成功率の関係をまとめました(図)。持続期間が10年未満なら、手術成功率は8割前後ですが、10年以上になると5割を切ってしまいます。成功率が5割を切るような治療手技はあまり、世間に受け入れられませんので、一応の目安として持続期間が10年未満の心房細動ならば、アブレーション治療により治る可能性ありということになります。

しかし、これも一応の目安です。持続が10年未満の人でも、左心房が著明に拡大している人は、成功率が低いと思われ、10年以上の人でも、左心房が小さく、心電図上の心房電位高が十分ある人は成功率が高くなります。お悩み中の方は、当院外来で実際に診察をお受けになることをお勧めします。
心房細動の持続期間が10年未満の人ならば成功率が8割前後となっています。

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