2015年12月21日月曜日

アブレーション術後安静期間、運動再開、アルコール再開時期

「アブレーション後、いつ仕事に復帰しても良いでしょうか?」
「運動は、アルコールはいつから再開しても良いでしょうか?」
退院されるときに、患者さんから良く聞かれる質問です。

カテーテルアブレーション後は、心臓が火傷をしている状態ですので、術翌日は微熱が出ます。また、胸がチクチクするような胸部の違和感を自覚する方もいます。しかし、ほとんどの方は術翌々日には退院可能です。若くて元気な方は、退院後翌日から仕事をされている人もいますが、一般的には退院後数日で仕事に復帰されている方がほとんどです。しかし、高齢者は違います。体力のない方は、術後一週間は日常生活が送れず、入院を継続される方もいらっしゃいます。体力に関する予備能力が低下しているためと思われます。

運動に関しては、散歩くらいならば、退院後すぐにでも可能です。激しい運動は、術一ヶ月後から許可しています。

お酒も一ヶ月は控えて頂いていますが、正直なところしっかりとした根拠があるわけではありません。アルコールは心房細動の3大原因の一つなので、アブレーションをきっかけに節酒を体験して頂き、常習化した飲酒量でなくとも、より少ない量で十分にお酒を楽しむことができることを学習していただきたいためです。

今年、アブレーションカテーテルの製品視察のためにロサンゼルスに行きました。写真はロス近郊のワイナリー、テメキュラのぶどう畑の写真です。ワインの試飲をするうちに、調子こいて飲み過ぎてしまい、帰りの車ではかなり気分が悪くなっていました。適量のお酒で控えるというのは難しいですね。


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