2015年12月7日月曜日

原因不明の動悸 携帯型心電計の果たす役割

「動悸を自覚しています。発作が起きて病院に駆けつけても、到着した時は、すでに止まっていています。医師からは心電図は正常だと言われるだけです。」当院を訪れる患者さんの訴えの一つです。

不整脈の診断は時として困難なことがあります。理由は、不整脈発作時間が短く、現場を押さえられないからです。重症の基礎疾患があれば別ですが、発作が起きていないときに、精密検査をどれだけ実施しても、動悸の原因が何か分からないことが多いのです。

そこで出番となるのが、オムロンの携帯型心電計。スマートフォン程度の大きさで、携帯可能であり、機械の一部を胸に当てるだけで、非常に明瞭な心電図をとることができます。心電図のp波、QRS波が明瞭に分かるので、不整脈の細かい診断まで可能です。

私の外来に通院されている不整脈疾患の多くの患者さんが、これをお持ちです。アブレーションの後に動悸症状があった場合に、この心電計で記録をつけて外来に持って来られます。私がそれを見て、診断を下すのです。有力なツールです。

右側のオレンジの部分に指を当て、左側の金属部分を胸に押し当てます。画面にも写っていますが、とてもクリアな心電図が記録できます。詳しくはウェブで。私とこの心電計の発売元との金銭的授受はありません。



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